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カラ−テレビ事件(3) <挑戦の日 > |
翌日、大野さんは仕事が終わるのを待ちかねて、電気屋さんの 店に直行しました。 大野さんから、カラ−テレビを担ぐ話を聞いた同僚達も一緒です。 電気屋さんは、大野さんが自信満々なのを見て、すこし不安に なりました。 しかし、自分から云い出した事なので、いまさら 「この話はなかった事にしませんか」とは、云えなかったのです。 電気店から大野さんの家までは、かなりの距離がありますが、 夏の太陽はまだ高く、日が暮れるまでには充分時間があります。 いよいよ出発することになり、テレビを担いだ大野さんを先頭に、 同僚たちがまわりを囲み、電気屋さんと奥さんの乗った軽トラック がその後に続きます。 この行列を道行く人達は何事かと振り返ります。 「ちょっと、あれは何?」「電気屋さんの宣伝じゃないの」 「罰ゲ−ムかもね」 それぞれ勝手なことを云っています。 誰かが通報したのでしょうか。 自転車に乗っておまわりさんが、やってきました。 さあ、たいへんなことになりそうです。 −つづくー |
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