散歩道 トップページ > カラーテレビ事件(3)




カラ−テレビ事件(3) <挑戦の日 >

    翌日、大野さんは仕事が終わるのを待ちかねて、電気屋さんの
    店に直行しました。
    大野さんから、カラ−テレビを担ぐ話を聞いた同僚達も一緒です。
    電気屋さんは、大野さんが自信満々なのを見て、すこし不安に
    なりました。
    しかし、自分から云い出した事なので、いまさら
    「この話はなかった事にしませんか」とは、云えなかったのです。

    電気店から大野さんの家までは、かなりの距離がありますが、
    夏の太陽はまだ高く、日が暮れるまでには充分時間があります。
    いよいよ出発することになり、テレビを担いだ大野さんを先頭に、
    同僚たちがまわりを囲み、電気屋さんと奥さんの乗った軽トラック
    がその後に続きます。
    この行列を道行く人達は何事かと振り返ります。
    「ちょっと、あれは何?」「電気屋さんの宣伝じゃないの」
    「罰ゲ−ムかもね」
    それぞれ勝手なことを云っています。

    誰かが通報したのでしょうか。
    自転車に乗っておまわりさんが、やってきました。
    さあ、たいへんなことになりそうです。

    −つづくー
2004.03.18



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