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おもしろい話 <さすがや!>

     ある日、昼休みに4人で和風レストランに行った。
     それぞれ違ったメニューを注文したのだが、
     ひとりの料理がなかなか来ない。
     「高級なものをたのむからだ」などと
     からかいながら、しばらく待ってみた。

     みんなが食べ終わる頃になっても
     全然来る気配がない。
     「忘れられてるぞ。訊いてみろよ」
     皆に云われて、ウェイトレスに訊くと
     「すみません。忘れていたみたい...」
     「お仕事、おそくなるわね。ごめんなさいね」
     と、ていねいにあやまるが、
     「そうだよ!どうしてくれる?」(笑い)
     からかい半分に云う。
     「あとでコーヒーをサービスしますので」
     「とにかく、早くしてな」
     「はい」

     やがて、料理と一緒にアイスコーヒーが4人分きた。
     「えっ、いいの。冗談でいったのに」
     「はい。お詫びの印(しるし)ですので」
     コーヒーを飲み終った頃、お茶を出された。
     仕事の掛かりが遅くなったのは云うまでもない。
     その和風レストランの名前は...
     伊予三島市(現:四国中央市)の”さすが家”という。

     ---おしまい---

2003.11


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